POSEIDON リブリーザー海洋テスト
ダイブマスターの冒険

ポセイドン製リブリーザーの海洋テストを開始しました。
まずはその第一弾の報告です。
まずは浮力調整
スチールタンクでもなく、アルミタンクでもありません。
背中の器材は小型の4Lスチールタンク×2本と二酸化炭素吸着剤+電子機器。どんな浮力になるのか見当がつきません。ウェットスーツでのプールテストの感触を元に、通常スチールタンクで8kgのウェイトを12kgまで増やしてテスト開始です。
12kgの根拠は次の通り。
アルミタンクと同等だとすると、いつもの8kg+2kgで10kg。
ダイビング中に大きめの呼吸をした場合を考えると、追加で2kg。合計12kg。
これが僕が持つであろう最大限の浮力で、この浮力はリブリーザーの場合、常に持ち続けることになるはずです。
ここが最初の大きな違いで、オープンサーキットとは違い「吸った空気を外に捨てない」を基本とするリブリーザーならではのものです。
さて、実際に浮力調整をしてみると勘はぴたりと当たりました。
調整用に2kg余分を持って入ったのですが、それは必要ありませんでした。
より安定させるために少し余分にウェイトを持って行くのもありかも。
浮力調整が独特
こんなわけですから、浮力調整はいつもと異なります。
ダイバーは知らず知らずのうちに「肺で浮力を調整」しています。ちょっと浮き気味になったら息を吐いて浮力を減らすなどは、慣れたダイバーならみんな行っている行為です。
僕ももう30年以上潜っていますから、それが自然になっていて、ちょっと浮力がついたと感じるとすぐに息を吐いてしまいます。これが、リブリーザーは吐いてもカウンターラングに空気が移動するだけで何の助けにもなりません。
あわててドライスーツのエアを抜いてみたり、鼻から排気してループ内のガス量を減らしたりと忙しいったらありゃしません。ダイブ1はこれに慣れることだけで精一杯でした。
呼吸感
呼吸感は抜群です。非常に自然であっけないほどです。レギュレーターからの空気のように冷たく乾燥したものではありません。吸排気抵抗はほとんど感じることができません。まるで、掃除機のホースに口を当てて呼吸しているように無抵抗です。
あまりに自然なので「背中の機械はほんとに仕事してるのか?」と疑問に思えるほどです。
でも、息苦しくなったりしないからちゃんと働いているんでしょうけど。
魚
一番興味を持っていたことが「どこまで魚に寄れるか」でした。ダイブ1が浮力調整に追われていたので、ダイブ2でようやくテーマの登場です。
ダイブ2では中性浮力もある程度とれるようになってきたため、魚を見つけては水底に腹ばい、捕食前のカエルアンコウのようにじわりじわりとにじり寄ってみました。
おどろきました。
コロダイの群れがいたのですが、50cmほどまで近寄っても群れが乱れないのです。いつもなら群れは警戒して少しずつ向きを変え(こちらに対して後ろ向きに)離れて行ってしまうのに、今日は僕のことを意にも介していないようです。
これならハゼなど、警戒心の強い魚の撮影には持って来いでしょう。
データの考察
今日はダイブ1で45分、ダイブ2で66分の潜水時間でした。
とにかく驚いたのはガス消費の少なさです。
安定して潜ることができたダイブ2を例に挙げると次の通り。
最大深度は共に22m程度、平均深度は13mです。
ドライスーツへのエアー供給もリブリーザーの希釈ガス(空気)を使用しています。
通常のスクーバで僕がこのダイビングを行った場合、使用する空気は1,700Lほど。10Lタンクで170barに相当します。
今回の場合は、空気200L、酸素110Lの使用です。
これは10Lタンクに当てはめると、空気20bar+酸素11barの使用ということになります。
ランニングコスト
通常のダイビング3回分を1回組み上げたリブリーザーでこなせるわけですが、コストはどんなものでしょうか。
通常のダイビングなら空気充填3回分のコスト。リブリーザーは通常の1/3程度の容量のタンク1回と酸素1回の充填+吸着剤。吸着剤の代金分だけリブリーザーがコスト高、と言えそうです。
その使用価値を考えるととても安いように僕には思えるのですが、みなさんはどう思いますか?
























