活動記録

8/12(水)-16(日) 沖縄 沈没船と超!癒しのダイビングツアー

ロングツアー報告

09-08-12.jpg今回の沖縄ツアーは陸も海も超!癒しのツアーになりました。 ロコの沖縄ツアーは、飛行機・宿・食事・タンク・移動の手配すべてがオーダーメイドです。 オーダーメイドがいいのかって? もちろん!このお客様のためだけのスペシャルですから。

今年も古宇利島に行こう

北部、本部半島の北東にある屋我地島。 そのもう一つ奥に古宇利島はあります。 車で一周5分程度の小さな島は、古宇利大橋という(無料の橋では)日本一長い立派な橋で屋我地島ととつながっています。

090812a.jpgこの橋はいつ通っても素晴らしい風景を楽しませてくれるので、観光客もウチナンチュも多くの人が古宇利島にやってくるようになりました。 橋からは原色の海とそこに浮かぶ小さな島々がきれい見え、夕方は海に沈む太陽と空の色がどんどん変わっていく風景が見えます。 街灯のない漆黒の夜に橋の上に寝転ぶと、天の川が流れる満天の星空を楽しむことができます。 古宇利島は北極星のある方向に黒く浮いています。

僕たちは今年も古宇利(こうり)島にやってきました。

僕たちの船長はエモンズの神様

"エモンズの神様"は僕たちが勝手につけたあだ名です。 沈船エモンズを発見した人ということ、何をお願いしてもあっけなく「あぁいいよ、大丈夫だよ」という返事をくれることから、エモンズの神様と呼ぶようになりました。 ふだんは漁師をしていてお願いすると船を出してくれる、親戚がいっぱいの海人です。

神様にお願いしておけば古宇利島のことなら(なんでも)何とかなるのです。 会話がとても楽しいので、いくつかのエピソードを載せておきます。

予約

エモンズの神様に電話で予約を入れました。

さ:「もしもし、ご無沙汰してます。ロコダイバーズの東浦ですが、覚えてくれてますか?」
神:「いやぁ、ずいぶん前のことだから覚えてないなぁ」
さ:「そうですか、以前エモンズでお世話になったことが何度かありますが、今でも行ってますか?」
神:「あぁ、毎日行ってるよ」
さ:「今年のお盆にまたお世話になりたいんですが、OKですか?」
神:「いいよ、いつ?」
さ:「8月13日から16日の予定です」
神:「何日?1日?」
さ:「いや、だから、2日です」
神:「何人?」
さ:「8人ぐらいでしょうか。これから募集するんですが」
神:「あぁ、そう。 また決まったら電話して」
さ:「じゃあ、人数とかハッキリしたらまた連絡します」
神:「あぁ、電話して」 ガチャッ

そうかぁ、覚えてなかったかぁ・・・残念! ところで、このあっさりした返事、神様はメモとかしてるんでしょうか?

宿のお願い

予約から何日かして宿を探してもらっておくことにしました。

さ:「先日予約したロコダイバーズの東浦ですけど」
神:「はいはい、わかるよ」
さ:「お知り合いの宿もお願いしたいのですが」
神:「いいよ、前に泊まったところでいいの?」
さ:「そこでいいです」
神:「じゃあ言っておくよ」
さ:「お願いします」

前に泊まったところ? なんだ僕たちのこと覚えてくれてるじゃん!

宿の確認

開催日が近くなったので宿の確認の電話をしました。

さ:「ロコダイバーズの東浦ですが、宿は"しらさ"さんで良かったですね」
神:「あぁ、あそこはいっぱいしてたよ」
さ:「そうですか、他でもいいですよ」
神:「古宇利がいいのかな?」
さ:「はい、やっぱり古宇利がいいです」
神:「そう、じゃあ空いてる家があるけど、そこでもいいよ」
さ:「家一軒貸切ってことですね」
神:「そうそう。ベッドもあるよ」
さ:「布団とかありますか?」
神:「暑いのにタオルがあればいいよ」
さ:「しかし、お客さんに寝袋持って来いというわけにもいきませんから」
神:「そう? じゃあ何か考えてみるよ」
さ:「お願いします。 ご飯はどうしましょうか?」
神:「コンビニで買ってきたらいいよ」
さ:「えっ、しかし、お客さんに毎日コンビニ弁当だというわけにもいきませんから」
神:「じゃあパーラーがあるよ。うちのがやってるから大丈夫だよ。BBQもできるよ」
さ:「パーラーですか、それいいですね。朝昼晩とパーラーでやってくれるんですか?」
神:「大丈夫だよ」

電話しといて良かったぁ・・・。 そう、僕たちの古宇利島ツアーはいつもこんな調子なんです。

・・・続く

8月12日(水)

この日は移動日です。 セントレアから那覇、レンタカーで古宇利島まで移動します。 毎年毎年沖縄は来るたびに道路が変わっています。 25年ほど前に沖縄に住んでいましたが、那覇の町は内地と同じ景色になってしまって、僕にはもう道がわからなくなってしまいました。

沖縄自動車道が渋滞している!

自動車道ができた頃はまだ石川から許田の区間26kmだったのが、いつの間にか那覇まで57kmと伸び、今や豊見城までつながっている。 初期のころは高速の路肩に車を止め、ヤンバルの原生林を眺めているウチナンチュが結構いたのだけれど、そんなのんびりしたムードはどこにもなく、那覇あたりのインターでは降りる車が渋滞していました。

丸隆そば

自動車道を許田で降り、美しい名護湾を縁取って緩やかなカーブを描く58号線を北上すると、北部一の町、名護市に入ります。 名護市の入口に、昔から有名だった"丸隆そば"があります。

沖縄そばも研究され、今では凝った味付けの店がたくさんある中、素朴な味付けとボリュームたっぷりの丸隆そばは昔から全然変わっていません。 ものすごく美味しいというわけではないのだけれど、北部に行くときは必ず寄ってしまいます。

今夜はソーキそばの大盛りで、腹はぱちぱちになりました。

神様の減圧症はひどくなっていた・・・

古宇利大橋の上で車を止め、歩道に寝転んで天の川を堪能した後、まずは神様の家に行きました。 港を中心に集まっている集落の道は狭く、車一台がやっと通れるほどの幅です。 大きくカーブしたり、二股に分かれたり、小さな集落なのに道を覚えるのが案外難しい。 あごひげが白くなった神様は、木の椅子に座ってテレビを見ていました。

さ:「今晩は。 ご無沙汰しています」
神:「はいはい、座って。 ビール飲んで。 ウニもあるよ」
さ:「ありがとうございます。 その前にまずは宿に行きたいと思います。 場所を教えてください」
神:「うん。案内させるよ」

翌日気がついたのですが、神様はかなり歩行困難になっていたのです。 初めてあった頃は少し足を引きずっている程度だったのに、そのうち杖をつき始め、今では20mほどの移動でも車に乗るのです。 沖縄の海人は無理な潜り方をする人が多く、神様も減圧症の後遺症で歩けなくなってしまったのです。

いつも笑顔の神様の口癖 「時間はあるから。ゆっくり潜って。のんびり潜って」 は、ダイビングで歩行失ったベテランダイバーからの贈り言葉なのでした。

・・・続く

8月13日(木)

今日からダイビングの始まりです。 天気も良いしし楽しみです。

パーラー"ゆくるん"

爽やかな朝の風景の中、車でパーラーへ行きおいしい朝ごはん。 みんなは「パーラーって何?」状態でしたが、写真にある通り、とても気さくなお母さんが営む簡易食堂です。 名前は"ゆくるん"。 意味090812c.jpgは・・・忘れちゃいました。 この神様の奥様と同い年なんだけれど、神様のおばさんに当たるという、沖縄ならではの「親戚の親戚はみな親戚だ(当たり前だけど)」みたいな気さくなお母さんのおかげで、朝昼晩と毎日海の幸でご馳走ざんまいとなったのです。

ボリューム満点のウニ丼・うみぶどう丼・海鮮丼・・・、ほんとにめちゃくちゃ美味しかったです。 お世話になりました。

チジピシ

最初のダイビングは、島の東のサンゴが多いポイントです。

[おっ、ちょっと今日は時間がないぞ、では、続きはまた・・・]

・・・続く

ダイビング前の話で記事が長くなりすぎました。 肝心のダイビング話はログだけで許してください。 あれぇ~!!!

(ダイビング中はダイバーばかり気にしてて面白い記事が書けないっていうのもあるんですけど・・・)

DIVE#1 チジピシ

最初は島の東に広がるリーフの端でのダイビングとなりました。 古宇利大橋の下をくぐり、港から10分程度の静かなポイントです。 今回は初心者も参加OKのツアーでしたから、とにかくのんびりダイビングにしました。 ダイバーに荒らされた中部の海岸よりはるかにサンゴが元気でよかったですよ。

  • 最大水深:17m
  • 潜水時間:65分
  • 水温:29℃
  • 透明度:20m以上

DIVE2 エモンズ

言うまでもなく沈没船エモンズです。 発見当時より訪れるダイバーも増え船の様子も変わってきています。

沈没後60年もの間保ってきた美しい姿は、ダイバーの侵入によりたった数年で左舷前方に大穴があいてしまいました。 もともと、こんな穴はなかったのですが、内部侵入したダイバーが吐いたエアーが天井にとどまり、船の腐食を一気に加速させてしまったのです。

ダイバーなら全員、中を見てみたいという気持ちはあるでしょうから・・・難しい問題です。

やっぱり内部侵入はリブリーザーかなぁ。

  • 最大水深:39.4m
  • 潜水時間:39分
  • 水温:28℃
  • 透明度:25m程度

備瀬 ふくぎ並木

この日はダイビング後に古い町並みを見に行こうということで、備瀬のふくぎ並木に出かけました。 幅2mほどしかないまっすぐな地道の左右にきれいに、一列にふくぎが並んでいます。 ふくぎは並木に沿って並ぶ琉球民家より、はるかに背が高い。 だから、海岸にある集落なのに沖縄の強い太陽はふくぎに遮られています。

まるで、きちんと植栽された内地のスギ林の中にいるような不思議な感覚で、気温も涼やかに感じました。 静かで控えめ、愛情豊かな琉球美人が、ふくぎの陰からふっと姿を現しそうな不思議な場所でした。 そんな勝手な想像ができる集落です。 ぜひ、出かけてみてください。

8月14日(金)

DIVE#3 エモンズ

今日は最初からエモンズです。 昨日は予定外に2ダイブ目にエモンズに行けることになったため、無限圧で潜れる時間がとても少なく、今日はリベンジでもあります。 昨日は船首からブリッジ近くまでを探索したので、今日はブリッジから船尾にかけての探索です。

船首は敵の攻撃にさらされやすいのでしょうか、大砲2門がすっきりと取り付けられていましたが、ブリッジから後ろには対空機銃や爆雷投下装置など、いろいろな装備が整然と取り付けられています。

機銃は空を狙ったまま沈んでいて、この機銃座に座っていた兵士は生き延びたのでしょうか?

この機銃の先にいた飛行兵はどうなったのでしょうか?

  • 最大水深:37.7m
  • 潜水時間:38分
  • 水温:30℃
  • 透明度:25m程度

DIVE#4 エーピシ

島の西、屋我地島から延びるサンゴ礁でのダイビングです。 古宇利島周辺の透明度が若干落ちてきたため、船長さんが気を利かせて船を回してくれました。

チジピシと似た感じですが、リーフの起伏はエーピシの方が大きいようです。 また、まったりと1時間越えをしてしまいました。

  • 最大水深:11.8m
  • 潜水時間:68分
  • 水温:30℃
  • 透明度:20m弱

東村、慶佐次川のマングローブ

今日のダイビング後は北部の東海岸に出かけてみました。 名前も東村。 宮里藍さんの出身だというこの村には見渡す限りマングローブというすごい川があります。 慶佐次川。 西表島に行かなくても、こんなすごいマングローブの群生が見られるなんて。

宣伝が下手なのか、日本人の観光客にそういう習性があるのか・・・人が少なくて・・・いいですねぇ、北部は。

8月15日(土)

DIVE#5 スルルーガマ

ダイビングの最終日、超まったりダイビングにハマった僕たちは最終日もやっぱり、まったりすることにしました。 島の西にある緑の浮標から灯台の下にかけてのポイントです。

ポイントというか、「この辺で潜ってみましょうか」というので潜ってみたのが本当のところです。

ゆっくり潮が当たっているのか、キビナゴの群れが乱舞し、ハナダイが乱舞し、スズメダイが乱舞し、ウミガメがゆったり泳ぐ生物の多いポイントでした。 なんか、今回のダイビングはどれも本当に楽しいものだったのに、それにも勝る美しさと癒しのあるダイビングになりました。

  • 最大水深:13.3m
  • 潜水時間:59分
  • 水温:29℃
  • 透明度:20m程度

DIVE#6 スルルーガマ

#5のダイビングがあまりにも楽しかったため、最後のダイビングは前のダイビングの続きをしようということになりました。 そこで、またもやスルルーガマ。 さっきの続きからエントリーし、北に向かって気楽に流します。

エアーがぎりぎりになるまで、一分でも長く沖縄の海に浸っていたい、そんな気分で潜った一本でした。

  • 最大水深:17.2m
  • 潜水時間:64分
  • 水温:30℃
  • 透明度:20m程度

いやぁ、古宇利島も、古宇利島の狭い道路も、古宇利島の人たちも、素敵でした。 エモンズが結んでくれた縁ですね!

この日は古宇利島と別れ、明日の飛行機に間に合わせるために那覇泊になりました。 毎回 「初めてきてくださったんですか?」 と聞いてくるお母さんがいる、いつもの居酒屋「じんじん」で深酒をしました。 神様も、じんじんのお母さんも、沖縄っていいなぁ・・・!

終わり

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